カナダ歴10年のCollie(コリー)です。
私は2021年にカナダで第一子を出産しました。英語には、それなりに自信があった私。なのに…!
妊娠が分かって以来、お医者さんやエコー技師さんから聞く単語の多くが、ナニソレ状態だったのです。
そこで今日は、私がカナダでの妊娠出産を経て学んだ英単語やフレーズを、例文や解説と供に惜しみなく紹介します。
ただでさえ分からないことが多いマタニティーライフ。それを英語で経験するとなると、不安ですよね。
でも妊娠・出産に必要な英語を知っておくだけでも、お医者さんの話がぐっと分かりやすくなるし、自分の症状も伝えやすくなります。
音声を聞きながら、覚えてみてくださいね。
妊娠期間によく使う英語
まずは、妊娠発覚から出産前までによく出てくる単語やフレーズ。お医者さんにほぼ必ず聞かれる質問も、たくさん紹介しています。
Last Menstrual Period(最終月経)
私の場合、妊娠が分かってお医者さんに電話した際、まず最初に聞かれた質問がこれでした。最終月経の開始日を伝えることで、初回エコーや血液検査の予約ができました。
When was the first day of your last menstrual period?
直近の生理開始日はいつでしたか?
カルテや紹介状には「LMP」と略して記載されます。妊娠初期から出産まで、よく目にすると思います。
Due Date(出産予定日)
検診時だけでなく、家族や友人との会話でも、よく耳にします。カナダでは、6週目以降に受けられる最初のエコーで、出産予定日を教えてくれました。
When is your due date?
出産予定日はいつですか?
It’s March 10th.
3月10日です。
出産予定日はいつ?という聞き方以外に、直球過ぎない聞き方として When are you due? や When are you expecting? もあります。
First Trimester(妊娠初期)
日本語の妊娠初期、中期、後期にだいたい該当するのが、First Trimester、Second Trimester、Third Trimester です。
日本では妊娠〇ヶ月という表現もありますが、海外では数え方が少し異なります。そのため Trimester もしくは週数(こちらは日本と同じ数え方)で伝えることが多いようです。
How far along are you?
今妊娠どのくらいなの?
I am in the second trimester.
中期です。
Blood Work(血液検査)
妊娠中に何度かある血液検査。Blood Test と言うこともありますが、私は Blood Work のほうが多く聞きました。
日本では妊娠検査薬で陽性が出てすぐにエコーをしてもらえることが多いですよね。でも基本的にカナダでは、エコーよりも前に、血液検査をしてhcgホルモンが増えているか確認することが多いです。
I had my blood work done today.
I had my blood drawn today.
今日血液検査をしたよ。
両方とも同じ意味で使えますよ。
Ultrasound(エコー)
日本ではエコーと呼ぶことが多いですが、英語圏では一般的に Ultrasound と呼びます。発音は「ウルトラ」ではなく、「アルトラ」です。
I had my first ultrasound today.
今日初めてのエコーを受けてきたよ。
OB/GYN(産婦人科医)
こちらも妊娠初期から何度も目にする/耳にする単語です。
OBは Obstetrician(産科医)、GYNはGynecologist(婦人科医)の略。「オービー・ジーワイエヌ」とアルファベット読みします。
例えばカナダでは産婦人科とエコー検査場が別の場所にあることが多いのですが、エコー検査場に行くと、よくこのように言われます。
I will send the results to your OB/GYN.
検査結果は担当の産婦人科医に送っておきます。
ちなみに産科と婦人科は共通している部分も多いので、最初の2文字だけ取って「OB」と呼ぶことも多いです。
Requisition / Referral Forms(紹介状)
日本では、自分で好きな産婦人科を選んで受診できますよね。
一方で欧米では、ファミリードクターと呼ばれるかかりつけ医にまずは連絡して、血液検査、エコー検査、産婦人科医などへの紹介状を書いてもらうのが一般的です。
血液検査やエコー検査に持っていく紙のことは Requisition Form、お医者さんへの紹介状は Referral Form と呼ぶことが多いですよ。
I brought a requisition form from Dr. Smith.
Dr. スミスからの紹介状を持ってきました。
Embryo / Fetus(胎芽 / 胎児)
家族や友人と話すときは、お腹の赤ちゃんを Baby と呼ぶことも多いです。でも医療現場では、妊娠8週目までの胎芽を Embryo、妊娠8週目以降の胎児を Fetus と呼びます。
例えばエコーに問題がなければ、このようにお医者さんが言ってくれるかもしれません。
Your fetus is growing well.
胎児は順調に成長していますよ。
ちなみに Fetus(胎児)の形容詞は Fetal(胎児の)になります。
Anatomy Scan(胎児ドック)
カナダでは妊婦さん全員が対象で、胎児の発育状況が分かる胎児ドッグ。妊娠18~22週の間に、約45分もかけてじっくり行われます。
妊娠初期に必ず案内される検査なので、今覚えておけば「Anatomy Scan … ナニソレ?」とならなくてすみます。
カナダではお医者さんに紹介状をもらって、自分でエコーを予約するのが一般的。このように電話で伝えましょう。
I would like to make an appointment for my anatomy scan.
胎児ドッグの予約を取りたいです。
Morning Sickness(つわり)
つわりってよく聞く言葉なのに、英語では何と言うのか、実際に妊娠するまで知らなかった私…。
朝だけでなく1日中しんどいこともあるつわりですが、なぜか英語では Morning Sickness と呼びます。
I’ve been having terrible morning sickness.
つわりがかなりひどいです。
Cramps(生理痛)
足がつった時などにも使う単語ですが、生理痛にも使われます。
妊娠中に生理痛のような痛みがあると、心配になりますよね。何かあれば、このようにお医者さんに伝えましょう。
I am experiencing cramps. Can I please request an extra ultrasound?
下腹部痛があるので、エコーをしてもらいに行きたいです。
Discharge(おりもの)
こちらも妊娠期間中の症状を伝えるには、必須です。
Is there anything abnormal in your discharge?
おりもので何か心配事はありますか?
I had pink discharge this morning.
今朝ピンクのおりものが出ました。
Discharge だけだと動詞で「排出する」「退院させる」などの意味にもなります。そのため女性のおりものを表すにはVaginal Discharge と言うことも多いです。
Cervical Length(子宮頚管の長さ)
日本でも検診で「子宮頚管は〇㎝です」などとお医者さんに言われると思います。短いと心配になりますよね。
カナダでも、毎回のエコーで測られる項目です。お医者さんやエコー技師さんが毎回教えてくれるかは分かりませんが、気になれば聞いてみましょう。
Can I know my cervical length?
私の子宮頚管の長さを教えてもらえますか?
カナダ歴10年のCollie(コリー)です。 私は2021年に、第一子となる娘をカナダで出産しました。 少し前の記憶にはなってしまうのですが、その時の体験記をせきららに書いていこうと思います。 私は日本での妊娠・出産経験はありません。[…]
妊娠発表に使える英語フレーズ
安定期に入ったら、友人や職場の人に妊娠を伝えると思います。
英語でも色々な表現方法がありますが、シンプルなものを選びました。
- I am pregnant.
- I am expecting.
- I am having a baby.
夫婦そろって発表するときは、主語をWeに変えてくださいね。
出産前に知っておきたい英語
次は出産時に出てくる単語やフレーズ。出産は、一分一秒を争う状況になることもありますよね。
そんな時に「お医者さんの言っていることが分からない」「自分の症状を言葉にできない」とならないためにも、あらかじめ予習しておきましょう。
Contractions(陣痛)
出産につながる症状としては、陣痛や破水が多いと思います。
私も第一子出産時、病院から「破水、もしくは10分間隔の陣痛があったら電話して」と言われました。
My contractions are 10 minutes apart now.
陣痛が10分間隔になっています。
My water broke.(破水した)
こちらはもう文章で覚えましょう。ほぼこの言い方しかありません。
My water broke. I need to go to the hospital now.
破水した!病院に行かなきゃ。
Midwife(助産師)
私の場合は陣痛が始まってから出産まで、赤ちゃんの状態のチェックから私の精神的なサポートまでしてくれた、とても心強い存在でした。
カナダの大きな病院にはMidwifeとOB/GYN両方が在籍しており、チーム体制でサポートしてくれます。
Your midwife will be in your room shortly.
すぐに担当の助産師が、あなたの部屋に向かいますね。
Induce(促進剤を使う)
様々な理由で、促進剤を使って出産することもあると思います。私はこのようにお医者さんから言われました。
If the labor doesn’t start naturally by next week, we might need to induce labor.
来週までに自然に出産が始まらなければ、促進剤を使わなければならないかもしれない。
Epidural Anesthesia(無痛分娩)
日本に比べて欧米では、無痛分娩で出産する人が多いです。カナダでも、いわゆる国民保険でカバーされているので基本的に無料です。
Anesthesia という難しそうな医療用語がありますが、病院であっても口頭では Epidural(硬膜外麻酔)とだけ言われることが多いです。
Can I get an epidural now?
無痛分娩の薬を入れてもらえますか?
Vaginal Birth / C-section(経腟分娩/帝王切開)
出産は何があるか分かりませんよね。経腟分娩を予定していても、緊急帝王切開になることも。
その際に焦らないよう、このふたつの単語は必ず覚えておきましょう。
The baby needs to be delivered by a C-section.
赤ちゃんは帝王切開にて出産しなければなりません。
Postpartum(出産後の)
聞きなれない単語ですよね。カナダでは出産後4~6週間後に、最後となる母体のチェックがありました。例文以外にも、例えばPostpartum Care(産後ケア)や Postpartum Depression(産後うつ)など、医療機関でよく聞く単語です。
Please make an appointment for your postpartum checkup at the reception.
産後検診を、受付で予約してくださいね。
Breastfeed(母乳をあげる)
こちらは2単語ではなく、1単語。過去形は Breastfed となります。出産後、赤ちゃんを母乳で育てたいけどスムーズに行かない場合などは、このように助けを求めましょう。
I am having trouble breastfeeding the baby.
母乳が上手くいかないんですが…。
Formula(ミルク)
産前に、OB/GYNや助産師さんから、母乳かミルクどちらで育てる予定か聞かれることが多いです。
Are you considering breastfeeding, formula feeding or combination of both?
母乳、ミルク、混合、どれをお考えですか?
Pediatrician(小児科医)
カナダを含む欧米では、出産後1~2日で退院というケースが多いです。
その代わり、数日おきに出産した病院で赤ちゃんを検診してもらったり、小児科医が1週間、2週間、1ヶ月検診を担当したりします。
私は出産直後に「あなたは小児科医を決めていますか?」と聞かれました。
私の場合は、出産した病院が小児科医に紹介状を書いてくれました。その後3年以上、娘は同じ小児科医にかかっています。長く使う単語なので、覚えていて損はありません。
Have you found a pediatrician for your baby?
赤ちゃんの小児科医は見つかりましたか?
海外での妊娠・出産で焦らないために…
海外での妊娠・出産前に知っておきたい単語やフレーズを紹介しました。事前に覚えておけば、お医者さんの言っていることがより聞き取りやすくなり、自分の症状もより正確に伝えられると思います。
私のようにお医者さんやエコー技師さんを前に焦ることがないよう、練習しておいてくださいね。
また「私の海外での妊娠・出産はこんな感じだった」「この単語もよく出てきたよ~」など、みなさんのエピソードもぜひコメントで教えてください。
みなさんが、海外での妊娠・出産を少しでも穏やかな気持ちで迎えられることを願っています。
カナダ歴10年のCollie(コリー)です。 私は2021年に、第一子となる娘をカナダで出産しました。 少し前の記憶にはなってしまうのですが、その時の体験記をせきららに書いていこうと思います。 私は日本での妊娠・出産経験はありません。[…]