海外で自己肯定感を上げて生活を楽しむ行動3選

カナダ歴10年のCollie(コリー)です。

国際結婚、駐在、帯同などで海外で生活している方、このように感じることはありませんか?

  • 日本なら良い職に就けていたのに…
  • 日本なら欲しいモノがすぐ買えたのに…
  • 日本ならすぐ医者に診てもらえるのに…

日本でのキャリアを活かせずモヤモヤしたり、日本の良さにばかり目が向いたりして、海外生活を楽しめないという方は多いです。

私も数年前まで「日本だったら…」というやり場のない思いを常に抱えていました。その結果、どんどん自己肯定感が下がっていったのです。

Collie(コリー)の経歴と海外移住の理由はこちら

あの頃の私は、日本で着実にキャリアを積む友人を羨み、実家の近くに住む姉に嫉妬を覚え、結婚式に集まる友人の写真を見ては寂しさを感じていました。

そして物事がうまくいかないたびに「海外にいるせいで私は色んなものを失っている!」と旦那に当たっていたんです。

そんな私を、旦那は肯定も否定もしませんでした。ただ一言、いつも言っていたのは「Collie(コリー)ならできる。自分を過小評価しないで」という根拠のない激励。

当時は、悩みを理解してくれない旦那にイライラしていた私。でも今は「あなたならできる」という言葉こそが、私が海外生活を楽しめるきっかけになったと断言できます。

環境が変えられないなら、自分の行動や考え方を変えるしかない。

徐々にこう考えるようになった私は、今まで失敗が怖くて億劫だったことに自らチャレンジするようになりました。それが自信につながり、ネガティブ思考も克服できたのです。

なぜ海外では自己肯定感が下がってしまうの?

海外で自己肯定感が下がりがちな理由。もちろん人それぞれですが、こんな理由が多いのではないでしょうか?

  • 英語が苦手で、人と話すのが怖い
  • 日本でのキャリアが活かせない
  • 何をするにも誰かを頼らなくてはならない
  • 日本の良さにばかり目が向いてしまう

自己肯定感って「自信を持って得意と言えることがある」「自分が人のためになってると感じる」などの体験を積み重ねることで、自然と上がっていくものですよね。

外国語で生活せざるをえない環境で、自分のアイデンティティーだった仕事ができなくなり、日本なら簡単な手続きでさえ戸惑う…。

そんな生活を続けていくと、自己肯定感が下がってしまうのは当たり前です。

Collie
私も移住後すぐは役所手続きが苦手で…特に電話は恐怖でした!

ただ自己肯定感が下がるのは当たり前と言っても、ずっとそんな思いを抱えて生きていくのも辛いですよね。

自分を責める必要はないけれど、自分を変えられるのも自分だけ。行動や考え方次第で、海外生活は充実したものになると私は信じています。

海外で自己肯定感を上げる行動3選

ここからは私が実際に行ったことで、自己肯定感が上がるきっかけになったライフハックを3つ紹介します。

「自分を認めてあげる」などという曖昧なアドバイスは書きません。私の場合は、単純かつ具体的な行動を取って生活をガラッと変えることが一番の特効薬でした。

  • 自分の収入源を確保する
  • 手続き関係は自分でする
  • 車の運転をする

こんなのすぐには無理!と思われたかもしれません。でも行動しないと何も変わらない。私がどのようにこれらを達成したか詳しく書いていくので、もう少しご辛抱ください。

自分の収入源を確保する

海外_自己肯定感

日本では好きな仕事をして自分でお金を稼いでいたのに、海外だと配偶者の収入が頼りという方は多いと思います。もちろん、それに双方が納得していたら問題ありません。

でもそのせいで、なんだか肩身が狭い、やっぱり自由に使えるお金がほしい!と思う方もいますよね。

仕事をすることで、もちろん大変なことも増えます。

でも私の場合は、社会との関わりを感じられたこと、スキルアップができたこと、そして自由に使えるお金が増えたことで、生活が充実しました。

ただビザの関係で居住国で働くことが禁止されているケース、多いですよね。私も一時期そうでした。

ただ日本に住民票を置いている間は、海外からでも日本の会社に雇用してもらうという選択肢があります。住民票を抜いた後でも、フリーランスや業務委託という形で日本の会社と契約できます。

時差が大きくても、週1~2回のミーティングや1日数時間のコアタイム(双方がやりとりできる時間帯)以外は自由に稼働時間帯を決められたりと、海外にいても日本の会社で働くことは十分可能なのです。

Collie
夜間のカスタマーサービスや、欧米の顧客対応などは、時差があるからこそ重宝されることも!

実際に私は、永住権の申請中でカナダで合法に働けなかった期間を含めて、カナダにいながら日本の会社に計5年勤めました。

もちろん居住国で合法に働けるようになったら、現地での仕事にチャレンジするのも、すばらしいと思います。その第一歩として必要な「英語履歴書の書き方」をまとめた記事もぜひ参考にしてください。

関連記事

カナダ歴10年のCollie(コリー)です。 カナダ現地企業から面接に呼ばれる確率が3倍になった、英語履歴書の書き方とコツを分かりやすく解説します。 履歴書についてこのように悩んでいる方に、役立つ記事になっていると思います。 何か[…]

英語_履歴書_書き方

海外在住だと、たまに日本に帰って家族や友人に会い、温泉に浸かって美味しいお料理を食べることで、また頑張ろう!という気持ちになりますよね。

「一時帰国代だけでも自分で稼ぐぞ!」という意気込みでがんばってみるのも、おすすめです。

手続き関係は自分でする

海外_自己肯定感

海外に住むと、より現地のシステムに詳しくて言葉も話せる配偶者に、面倒な手続きを任せてしまうという方は多いです。

私も移住後すぐは、旦那に役所に電話してもらったり、病院についてきてもらったりしていました。

Collie
でもそれを続けていると「自分は何もできない」というネガティブ思考に陥ってしまいました。

他の人に任せてしまえば、その場では「英語が伝わらない」「相手が嫌そうな顔をした」などのみじめな思いをしなくてすみます。でもそれだと、いつまでも成長できないまま。

そこで私は、少しずつ自分ひとりで銀行に出向いたり、自分でビザ関係の電話をしたりと、旦那に頼らずに手続きをすることを意図的に増やしていきました。

特に子どもが生まれると、学校や保護者とのやりとりが増えます。

子どもの大事な将来を決めるとき、子供がトラブルに巻き込まれたとき、あなたは配偶者がいなければなにも解決できないままで良いですか?私は耐えれらえません。

ビザ、銀行、病院など自分や子どもの日常に関わる手続きや会話は、できるだけ自分でチャレンジしましょう。回数を重ねるごとに「自分って意外とできるんだ!」と自信が付きます。

それでも「英語が不安すぎる」という方もいますよね。

そんな方は、ぜひ英語の枕詞(まくらことば)を使ってみてください。手続きできちんと取り合ってもらえるだけでなく、人間関係が円滑になる魔法の言葉です。

関連記事

カナダ歴10年のCollie(コリー)です。 みなさんは、こんなことを聞いたことはありませんか? 英語には敬語がない英語では単刀直入に本題に入る 私も日本で英語を勉強していた時は、そう信じて疑いませんでした。 でも実際にカナダに住ん[…]

英語_枕詞_まくらことば

車の運転をする

海外_自己肯定感

都市部在住の方には当てはまらないと思いますが、郊外住みの私にとっては、自己肯定感を上げる大事な行動でした。

特に海外でも交通の便が良くない場所に住んでいる方や、家庭に車があるのに自分は運転していないという方、運転の練習を始めてみてはいかがでしょうか?

好きな時に好きな場所へフラッと行けることって、大切です。友達と会っておしゃべりしたり、お気に入りのカフェで一息つけたりしたら、気分転換になりますよね。

そのような時間は、自分が自分らしくいられる時間となり、生活も充実します。

逆にちょっと足りない食材を買いにいくのさえ誰かの運転に頼っていると、家に籠る時間が長くなり、自己肯定感も下がってしまいます。

運転については、国によってルールは色々ですが、国際免許が使える国は多いです。

現地の免許を取る場合でも、日本の免許を持っていれば、いちからの取得ではなく簡単なテストや免許の書き換えですぐに運転できるケースが多いです。

交通ルールや標識が違って怖い!という思いは分かりますが、躊躇している方はぜひチャレンジしてみてください。世界が広がると思います。

おまけ:居住国の良い所を書き出す

数年前よりも確実に海外生活を楽しんでいる私ですが、それでもたまに「日本なら○○できたのに…」という黒い感情に悩まされることはあります。そんなときの私の対処法を紹介します。

それは「居住国の良い点、日本の悪い点を書き出す」こと。なにかを羨ましいと思うとき、その対象のネガティブな面に着目するのは根本的な解決とは言えません。

でもこれで気持ちが楽になるなら、アリだと思います。例えば、

カナダの良い点 日本の悪い点
のびのび子育てできる 子どものマナーに厳しい
自然や公園が多い 子どもの遊び場が少ない
自然災害が少ない いつも地震におびえてる
夏が最高! 夏が暑すぎる

これは私がカナダに計8年住み、うち3年を子育てするなかで感じた違いです。もちろん感じ方は人それぞれなので「日本だってそんなことない!」とイヤな気分になられた方がいたらごめんなさい。

ただこれは、日本大好きな私があえて日本のネガティブな点を挙げることでカナダの良さに気づき、カナダを楽しむための術なのでご了承ください(笑)

海外で自分らしくいるには

海外で自己肯定感が下がるのは、仕方のないことです。私のまわりでも、私を含めて多くの日本人が経験していることです。自分を責める必要はありません。

でもしばらくは海外で生活するしか選択肢が無いなら、モヤモヤしながら生きるよりも楽しく過ごしたいと思いませんか?

環境が変えられないなら、自分を変えるしかない。

仕事も、英語の手続きも、慣れない運転も、最初は勇気がいるし失敗が怖いでしょう。でも思い切って一歩を踏み出せば、私って意外とできるかも!と思えるはず。

海外在住のみなさんが、自己肯定感を上げて海外生活を心から楽しめることを願っています。